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金剛峯寺壇上伽藍の3件の建造物が国登録有形文化財に登録されます

 令和7年3月21日(金)に開催された文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、高野山に所在する3件の建造物が国の登録有形文化財に登録することについて文部科学大臣に答申をされました。   
今回、高野山で新たに登録有形文化財として登録されるのは、壇上伽藍にある金剛峯寺六角経蔵、金剛峯寺鐘楼、金剛峯寺浄水所の3件です。

 金剛峯寺六角経蔵(建築年代:昭和7年,所在地:高野町高野山152-1,所有者:宗教法人金剛峯寺)
 金剛峯寺六角経蔵は、伽藍の中心となる金堂の南西に位置する、伝統的で整った形姿の経蔵です。鳥羽上皇の菩提を弔うため平治元年(1159)に創建し、その後、焼失と再建を繰り返してきました。現在の建物は、昭和7年(1932)に竹中工務店の設計施工で再建されました。鉄筋コンクリート造を主構造としながら、壁や軒は木造とする混構造となっていまする。回転させることで経典を読経した功徳を得るとされる大鉄輪を備え、参拝者は取っ手を押して鉄輪を回転させることがでます。経蔵の維持のため荒川庄が寄進されたことから荒川経蔵とも呼ばれています。

 金剛峯寺鐘楼(建築年代:昭和33年,所在地:高野町高野山152-1,所有者:宗教法人金剛峯寺)
 鐘楼、高野山開創1150年記念大法会の事業の一環として昭和33年(1958)に建てられました。鐘楼は金堂の南東に位置し、天文16年(1547)に完成した直径約2mの日本で4番目に大きい鐘である高野四郎の大鐘を吊っています。鉄筋コンクリート造で、高い基壇上に建ち、四方を吹き放しに造ります。設計施工は株式会社あめりか屋です。
細部には復古的な意匠を採用し、。軒まわりを華やかに造り、軒の出を深く取った堂々とした姿の鐘楼です。

 金剛峯寺浄水所(建築年代:昭和33年,所在地:高野町高野山152-1,所有者:宗教法人金剛峯寺)
 浄水所は、鐘楼と同じく高野山開創1150年記念大法会の事業の一環として昭和33年(1958)に建てられました。浄水所は、壇上伽藍東端の蛇腹道沿いに位置し、純白の外観が目を引く鉄筋コンクリート造の手水舎です。参道から南面に張り出した基壇上に建ち、四方を吹き放しに造り、中央に水盤を据える。正面を除く三方には、直線を基調とした刎高欄様の金属製手摺を建てています。壇上伽藍に相応しい意匠にまとめられ、規模の大きな手水舎です。

 

金剛峯寺壇上伽藍の3件の建造物が国登録有形文化財に登録されます

六角経蔵

金剛峯寺壇上伽藍の3件の建造物が国登録有形文化財に登録されます

鐘楼

金剛峯寺壇上伽藍の3件の建造物が国登録有形文化財に登録されます

浄水所

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会 社会教育係
〒648-0211  和歌山県伊都郡高野町大字高野山26-5
電話:0736-56-3050  ファックス:0736-56-4831
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