「女人高野」が令和2年度「日本遺産」に認定されました
河内長野市(大阪府)、宇陀市(奈良県)、九度山町(和歌山)と連携して申請しておりました、「女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~」が、令和2年6月19日に「日本遺産」に認定されました。
今後は、文化庁の支援を受けながら、連携自治体と協力して広域観光での誘客、町内外での普及啓発などを行い、地域の活性化を図っていく予定です。
今回、日本遺産に認定された高野町の構成文化財は、槇尾道、町石道、不動坂口女人堂、お竹地蔵尊、女人道です。
ストーリーの概要
高野山は、近代まで「女人結界」が定められ、山内への女性たちの参拝は、叶わなかった。そんな時代にあっても女性たちの、身内の冥福を祈る声、明日の安らぎを願う声を聴いていた、「女人高野」と呼ばれるお寺があった。
優美な曲線を描くお堂の屋根、静かに願いを聴いている柔和なお顔の仏像、四季の移ろいを映す周囲の樹々、これらが調和した空間を『名所図会』は見事に実写し、表現した。そこに描かれた「女人高野」は時を超え、時に合わせて女性とともに息づき、訪れる女性たちを癒し続けている。
※日本遺産(Japan Heritage)とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので、ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことで、地域の活性化を図ることを目的としている。
日本遺産に認定された主な構成文化財
大阪府 河内長野市 金剛寺 奈良県 宇陀市 室生寺 五重塔
大日如来像坐像・不動明王坐像
隆三世明王坐像 三尊
和歌山県 九度山町・慈尊院 和歌山県 高野町 女人道
乳型の絵馬